次亜塩素酸水とは?
次亜塩素酸水とは、塩酸もしくは塩化ナトリウム水溶液(分かりやすく言うと食塩+水)を電気分解して作られる物です。使用例を挙げると、医療分野では「強酸性電解水」として医療機器などの消毒に、食品分野では食品添加物の「殺菌料」として野菜や調理器具の消毒に使われています。
食品にも使用されますが、野菜などに次亜塩素酸水が残らないことが求められています。ですので、スーパー等で並んでいるカット済みの野菜や果物、サラダなどの加工品は、エアブローなどで次亜塩素酸水を除去しているので、成分はまったく残っていません。
詳細は、厚生労働省が発表しているPDFをご覧ください。
次亜塩素酸水にもいくつか種類がある
次亜塩素酸水にはいろいろな種類があるんです!
次亜塩素酸水といっても、種類が存在します。もし今後使うことがあったら、商品のラベルを確認してみて下さい。
名称 | pH | 有効塩素濃度(ppm) | 別名 |
---|---|---|---|
強酸性次亜塩素酸水 | 2.7以下 | 20~60 | 強酸性電解水 |
弱酸性次亜塩素酸水 | 2.7~5.0 | 10~60 | 弱酸性電解水 |
微酸性次亜塩素酸水 | 5.0~6.5 | 10~80 | 微酸性電解水 |
精製方法は、強酸性・弱酸性は食塩水を電気分解したもので、微酸性は塩酸を電気分解して作られています。もっと詳しく知りたい方はWikipediaなどをご覧ください。
次亜塩素酸水を使用するにあたって
次亜塩素酸水は、インフルエンザウイルスや、ノロウイルス、O-157 (腸管出血性大腸菌) などのウイルスを殺菌する効果があります。
しかし、先ほど少し紹介しましたが、次亜塩素酸水には種類によってppm(簡単に言うと濃度)が違います。万が一濃度が薄くなったりすると、殺菌効果がなくなる場合もあります。また、次亜塩素酸水を使用する前には、汚れを十分に落としてください。汚れが付着していると、殺菌効果が得られない可能性があります。
次亜塩素酸水は濃度管理と使用方法が重要だ!
次亜塩素酸水は新型コロナにも効果がある
新型コロナが世界中で流行していますが、次亜塩素酸水はコロナウイルスの殺菌効果があるとのことです。厚生労働省によると、まず市販の家庭用洗剤を使用して汚れを落とした後に、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用すると良いそうです。詳細はリンクを貼っておきますので、そちらをご覧下さい。
次亜塩素酸水の入手方法
次亜塩素酸水はホームセンターやスーパーでも簡単に入手できます。
※Amazonなどの通販でも入手可能です
ハイターを希釈して作ることで代替可能!
既製品を買うよりも、塩素系漂白剤(ハイター)を水で薄めて作ることで安く済ませることが出来ます。ウイルスの殺菌を目的とするならば、0.1%に希釈した塩素系漂白剤を使うことが効果的です。
水2リットルに対して、漂白剤を40mL(キャップ8杯くらい)を入れて下さい。これだけで、次亜塩素酸水とほぼ同じ殺菌効果が得られます。
【最後に】アルコール消毒との違い
アルコール消毒と何が違うのか疑問に思う人がいるかもしれません。簡単に言うと殺菌能力が違います。アルコール消毒よりも、次亜塩素酸水の方が殺菌効果が強いです。
また、アルコールはノロウイルスには効果がないとされています。インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスには効果があります。
保存期間にも違いがあり、アルコールの方が保存の点では優れています。一般的に次亜塩素酸水は6ヶ月程度しか保存できません。
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